一日というのはどうしてこうも、あっという間に過ぎてしまうのでしょう。年齢とともに時間の進み方が早くなっていく感じがするのですが、目の疲れ方も同じことが言えます。
目を酷使して限界になっても何かインプットしたい時は、お手製の「小豆アイピロー」をのせて目を休ませながら、本の朗読(オーディオブック)を聴くこともあります。
今回は疲れ目や体の凝りにじんわり効いて、繰り返し使えるエコなDIYカイロをご紹介します。
エコなカイロをDIY!海外サイトでは
使い捨てカイロが日本のようにポピュラーでない海外では、手作りカイロが人気です。中身にはお米や乾燥コーンなどを入れて、レンジで加熱して使う「ヒーティング・パッド」Heating pad と呼ばれています。温めるだけでなく、体の凝りを解消する効果もあるとされています。詳しい作り方については英語サイトですがリンクをご覧ください。
この手作りカイロは電子レンジでチンして体に当てて使用します。
Make Your Own Heating Pad (Scented with Essential Oils)
手のひらサイズはマルチで使えます
首・肩用ならこんな感じ
DIY Heating Pad - for shoulders and neck — SewCanShe | Free Sewing Patterns for Beginners
中身はお米が多いです。他には乾燥コーンやインゲン豆など。
お米と一緒に、乾燥ラベンダーやエッセンシャルオイルを入れるとアロマセラピーにもなるとか。 すべて電子レンジで加熱して使用します。
私が注目したカイロはこちら。気持ちよさそう・・・。
{Not all those that wander are lost - Tolkien}: Up-cycling Hubby's Old T-shirt
Tシャツをリメイクした背中・腰用特大カイロです。この大きさはXLくらい? 必要なお米の量も相当だと思いますが、それにしても、海外にはこのサイズが入る電子レンジがあるのでしょうか・・・。
ここまで読まれてイマイチ、ピンと来ない方も多いと思います。手作りカイロの一体何がいいのかと。日本には便利な使い捨てカイロが手軽に手に入ります。
その答えとしては、「蒸気温熱」だから良いのだということです。
お米やコーンなどの水分が熱となる仕組みで、一般的な使い捨てカイロの温かさとは違うのです。
日本では小豆カイロ「蒸気温熱」効果
このヒーティングパッド、日本では小豆を入れた商品があります。

桐灰化学 あずきのチカラ 目もと用 足もとカイロ1足分付き 100%あずきの天然蒸気で目もとを温める 1個 約250回
- 出版社/メーカー: 桐灰化学
- 発売日: 2017/09/29
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
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「あずきのチカラ」は蒸気温熱を利用したカイロで、電子レンジで加熱して繰り返し使える経済的なカイロです。
なぜ小豆を使うのでしょうか?(上記より引用)
あずきは水分を非常に多く含む植物です。その水分含有量の多さは、さまざまな穀物や豆類と比較しても上位に位置づけられます。
電子レンジで温めると、あずきに含まれる水分が天然蒸気となって大量に出てきます。
あずきから出る天然蒸気は乾熱(水気のない乾いた熱)ではなく、蒸気を含んだ湿熱です。
乾熱に比べて、より深部へ温熱が伝わると言われています。1日働き続けた目や首肩を温め、心までじんわりほぐしていきます。
「あずきのチカラ」は目元用だけでなく 首・肩用もあります。
小豆カイロの作り方と使い方
それほどいいならと、昨年私も見よう見まねでカイロを余り布でDIYしました。
首・肩用、手のひらサイズと洗濯用のカバーです。(型紙なしの大ざっぱな作り)
小豆のカイロの作り方
用意するもの:小豆・布・ミシン(手縫いでも)
布を中表に2つ折りし、3辺の端から1cmほどを縫い合わせて袋状にします。 小豆が偏らないように真ん中1~2箇所を仕切りに縫います。
表側に戻したら小豆を入れ、縫い合わせていない部分を1cm程内側に折って縫います。
●カバーは、内袋を出し入れする口を残して縫い合わせます。
●素材はレンジで使用するので綿などの天然素材がおすすめ。日本手ぬぐいなどもよさそうです。
●このサイズ(30X10cm)の首・肩用とお腹用で小豆を約200グラム位使用しました。
●サイズと小豆の量はお好みでどうぞ。
海外サイトではお米をパッドの袋にパンパンに入れる人が多いようですが、重さも気になるので私は小豆をスカスカ目にいれました。
小豆カイロの使い方
電子レンジで様子を見ながらチンします。大きさにもよりますが600Wなら30~60秒位温めます
温めたい箇所に服の上から当てると20分くらい暖かさが持続します
アイピローにするなら5分位を目安にします・眼球に小豆が当たらないように調整します
小豆のほのかな香りが漂います。あんの香りが苦手な方はお米でどうぞ (アメリカamazonで日本製「あずきのチカラ」のレビューに「品はいいけど匂いが耐えられない」と書き込みあり)
一度使ったら4時間以上あける必要があります(小豆が空気中の水分を吸収するのにかかる時間)どれくらい繰り返し使えるかは不明、効果がないと感じたら変えましょう)
加熱しすぎると焦げて危険なので、お使いの電子レンジや小豆の量などに合わせて、初めは10秒単位で様子を見ながら温めますがくれぐれもご注意下さい
●カイロを手縫いするのが面倒なら
市販品もいいのですが、こんな簡単な方法で小豆カイロを試すのはいかがでしょうか。
誰が履く?家にあった謎の派手な靴下
靴下に小豆を入れて上の方をギュッと結ぶだけです。このままレンジへ。
また手縫いするならタオルハンカチを半分に折った大きさが、アイピローにちょうどいいサイズになります。
お米カイロも作ってみた
小豆カイロがあまりにも気に入ったので、今年はやや大きめサイズのお米カイロにもチャレンジしました。
コンビニおまけのタオル2枚を再利用した内袋と外カバーです。
首・肩だけでなく腰・お腹にも使えるサイズは横50X縦15cm位、ひもを付けました。 お米は3号くらい使用。この大きさ600Wで2分位がほどよい熱さでした。
作り方と使い方は小豆カイロと同じ要領です。大きいので半分に折ってレンジに入れます。お米の方が小豆より粒が細かい分、肌への当たりが優しい気がしますが、大きいせいか冷めたときにヒヤッとします。
小豆とお米カイロは「あてるプチ岩盤浴」!?
この手作りカイロを私は「あてるプチ岩盤浴」と勝手に名付けました。アイピローとして、また首や肩にあてれば体のコリにじわっとくる湿熱の温かさが好きで手放せないのです。
大きさにもよりますが、カイロの持続時間は15~20分程度です。が、侮ることなかれ、このじんわりとした温かさは、使い捨てカイロの温かさとはまた別物です。
小豆や米の適度な水分が「湿熱」となった心地よい温かさには遠赤外線効果もあるそうで、冷え性や体の凝り解消にも一役買うかもしれません。
蒸気による温熱なのでじんわりと優しく、例えるなら美容院のシャンプー台での首に当ててもらった蒸しタオルに少し似ています。
良くない所:電子レンジが必要なので持ち歩き用には向かないこと・持続時間が短いこと・湿気で冷えたあとヒヤッとすること・小豆の匂いが漂う
良い所:湿熱がじんわり効く・繰り返し使えてエコ・手作りなら自分好みのサイズと形状にアレンジできる
最後に
小豆カイロはかれこれ1年、季節に関係なく使用しています。もちろん万全ではありませんが、一時的にでも凝りや疲れがマシになります。
アイピローとしての使用は、小豆の重みでほどよい指圧感があって眼の奥までじんわり温かさが伝わってきてリラックスできます。冬場は使い捨てカイロと併用しています。
お米と小豆とではなんとなく小豆の方がじんわり効く気がしますが、お米のほうは使用して間もないため再度レビューする予定です。
追記「小豆に軍配」
2年経った今も、手作り小豆カイロはオールシーズン愛用していて手放せません。どちらかと言うと、温める効果より目の疲れや肩こり解消のために使用しています。正直言って夏場は暑さで敬遠しがちですが、使用すると凝りがほぐれます。もちろん冬場は家族で取り合いになるほどな重宝するので、増産しました。

- 出版社/メーカー: オーストリッチファクトリー株式会社
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お米よりも小豆の方が大きい分だけ蓄熱する気がします。商品化されているのが小豆ということを考えれば、お米を使用する必要もないと思い、お米カイロはボツにしました。 海外などで小豆が手に入らない場合はお米でいいかもしれません。
最後までお読み下さりありがとうございました。
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