海外旅行に小さな赤ちゃん連れで飛行機を利用する際、親の不安の一つが赤ちゃんがフライト中、泣いて周囲に迷惑をかけないかどうかです。
また乗客としては、隣に子供連れが乗ってくると戸惑う人もいるかもしれません。機内では皆が快適な空の旅を楽しみたいものです。
海外サイトで称賛された、気のきいた親のアクションがこちらです。
赤ちゃん連れの空の旅で絶賛!親の気配り
. 隣の乗客:
「機内で赤ちゃんからこんなモノもらった。ヤな顔なんかしないさ。(責めたりしないさ)」
ジップ袋の中のメッセージ内容はこんな感じです(意訳)
おとなりさん、こんにちは。
私はもうすぐ1歳になるマデリンです。今日はわたしにとって、はじめての空の旅です。
お行儀よくするつもりだけど、耳が痛くなったり、こわくなって大泣きしちゃうかもしれないので、先に「ゴメンナサイ」しておきますね。
パパとママがお菓子を用意したので、よかったらどうぞ。
わたしの機内「初セレナーデ」(泣き)デビューが、お耳に耐えない場合に備えて耳栓も入ってます。
それでは良いフライトを。
0歳のマデリンちゃんがフライト中、泣いて迷惑をかけないかと心配した両親が、お菓子や耳栓を用意して、隣席の乗客に渡したものですが、赤ちゃんからのメッセージに例えるなど、ウイットに富んだ可愛いメッセージになっています。
もしこんな親子連れが隣にきたら、赤ちゃんの泣き声などなんのその、よっぽどの子供嫌いでない限り、話しかけたりあやしたくなるのが人の常です。
そこまで心配しなくてもいいような・・
インパクトあるこのアクション、赤ちゃん連れフライトではこれを真似する人も出てきて、他にも違うバージョンがあります。
私は昔、CAの仕事をしたことがあるのですが、当時の記憶をたどっても「泣き声がうるさい」などのクレームは聞いたいことがないので、個人的には「ここまで配慮する必要はないのでは?」というのが正直な感想です。
具合が悪いなどの場合をのぞいては、赤ちゃんはフライト中ずっと泣き続けるわけではないし、たいていの場合はよく眠るからです。搭乗前に起こしておいたり、授乳時間の調整をするなどの対策をとることもできます。
ただし気圧が急激に変化する離着陸時には耳が痛くなるので、「耳抜き」と言って口にアメや飲み物を含ませる(赤ちゃんならミルク)と痛みが軽減されることが多いです。
大手の航空会社の場合、赤ちゃんのお世話は担当CAのデューティーの一つなので、ミルクを作ったり、お母さんがトイレへ行く時は抱っこするなど、何かと手伝ってくれる強い味方がいます。
仮に赤ちゃんがグズって困る時にはあやしたり周囲への配慮をするなど、ご両親に代わってあれこれしてくれるはずです。
ちなみに最前列でバシネット(機内用のベビーベッド)を予約すると、赤ちゃんが寝ている間は親の手が空いてラクです。ほかにも通路側の席なら、泣き出したらすぐに席を立つことができるのでおすすめです。
さて国内で、このジップ袋をマネするにはシャイでユーモアのセンスが通じにくい国民性が邪魔しそうですが、機内では最初にたとえば「子供がうるさくしたらスミマセン。」などの一言があるとないのとでは、印象がかなり違ってくるように思います。周囲の寛容さに感謝する気持ちは自然と伝わります。
これはどんなフライトなどでもいえることで、隣席の人とは最初に軽く笑顔で、会釈するなど第一印象を良くしておくと、あとあと双方が良い雰囲気で、気持ちよく過ごせるケースが多かったです。
人間関係とコミュニケーションは先手必勝!?
「子供が迷惑をかけないか」という心配を解消するべく、周囲への配慮を「先手必勝」でやってしまう行為そのものが、すごい親と絶賛された所以です。
先手必勝とは、先手を取れば相手を抑えることができるので、何かをする時は人より先にやるのがいい、何事も後手に回っては勝ち目がないという史記の教えです。
これは例えば引っ越しの挨拶や、学校やビジネス、家族や恋愛関係など日常のあらゆるシーンで皆、実践しているかもしれません。
例えば買物をする時ショップの店員さんに「今日は下見だけです。」などと、予防線をはっておくと安心して品定めができたりします。(笑)
実際、人とのコミュニケーションは先手必勝の方が有利なのだそうです。例えば「挨拶」ひとつでも先にした人の方が、その後の会話や関係性で主導権を握ることができるというのものです。
人とのコミュニケーションをキャッチボールに例えます。
こちらから良い珠を投げると相手からもよい珠が帰ってくる可能性が高くなり、安心してキャッチボールを楽しむことができるというものです。
逆に先手必勝でなく、後手にまわってしまうと受け身の立場になり、相手がどんな珠を返してくるか予想できず、たえず疑心暗鬼になるし、返答もうまくいきません。
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先の赤ちゃん連れのフライトでいえば、我が子がグズって周りに迷惑をかけないかどうかなど、余計な心配しているとフライトを楽しめくなります。ところがあらかじめ対策をしておいたため、親の気苦労がなくなるどころか、周りがニコニコする状況を作れたのです。そんな意味で「先手必勝」は案外、こちら側がラクになれるコツのようにも感じました。
もちろん先走りすぎて、私などは失敗することもよくあるのですが、「備えあれば憂いなし」、「転ばぬ先の杖」ともいえる「先手必勝」のワザを、今回の話題で思い出したので記事にしました。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。
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