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『ラ・ラ・ランド』感涙のラストシーンGIF画像他・せつない大人の恋を考えた

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「ラ・ラ・ランド」ピンタレスト画像

“Here’s to the fools who dream, foolish as they may seem”

「どうか夢追い人に乾杯を たとえ愚かに見えても」

「夢がつまった最高傑作」「観るもの全てが恋に落ちる」タイムス評

10年に一度の傑作と評判の高い『ラ・ラ・ランド』を遅ればせながら、鑑賞してきました。 この映画を観た多くの人と同様に、エンディングではこみ上げてくる想いに心を揺さぶられました。

夢を追うことの大切さ

ストーリーそのものは、女優志望、ジャズピアニスト志望の二人の単純明快なラブストーリーで、人生で避けて通れない夢と現実の狭間にある葛藤と、一組のカップルがめぐり逢い、惹かれ合い、愛し合う行く末を描いた映画です。

人々の胸を打つのは、このラブストーリーが往年の名作映画のオマージュ(リスペクト)と、60年代風ので色彩豊かな背景シチュエーションや衣装、幻想的な演出、どこか懐かしい音楽とダンスで織りなされるところです。この美しい映画を観ているだけでうっとりしたり、自らの恋愛経験を重ね合わせることで感涙に浸るのかもしれません。

感動のあまり、タンブラーで印象的な場面のJIFを思わずチェックしました。

https://beigency.tumblr.com/post/155642657272/la-la-land-at-the-2017-golden-globes
beigency.tumblr.com

満点の星空の下、ワルツを踊るシーンは名優フレッド・アステアの「踊るニューヨーク」、その他「雨に唄えば」のジーン・ケリー「ロシュフォールの恋人たち」「パリの恋人」などたくさんの名画を彷彿させるオマージュが散りばめられた作品とのことで、古き良き時代の映画も観たくなります。

夢追い人が集まる街、ロサンゼルス。この作品を観ていると、ダウンタウンから高台まで小旅行したようで懐かしく感じました。

ちなみに「ラ・ラ・ランド」はLA=ロサンゼルスという意味の他に、「現実から遊離した精神状態」を意味する俗語で、「彼はラ・ラ・ランドに住んでいるんだ。」は「彼は夢見がちな人で現実を見ていない。」ということなのだそう。

夢を追うことと、誰かに恋することは若い人だけの特権というわけではありませんが、「ラ・ラ・ランド」は大人の私達にも、心の中に忘れ去っていた何かを呼び覚ましてくれるような気がします。

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「ラ・ラ・ランド」ピンタレスト画像

スターの街よ

その輝きは俺のため?

スターの街よ

見えないものばかり

誰に分かる?

素敵な恋のはじまりなのか?

あるいはこれも

叶わぬ恋なのか?

最後の歌詞にあるように「あるいはこれも叶わぬ恋なのか?」にはこの映画のテーマが潜んでいるようです。女優の卵、主人公のエマ・ストーンは、6年間スターになることを夢見てきたにもかかわらず、いざチャンスを目の前にすると怖気づきます。

「どうせまたダメに決まってる。」「自分には才能がない。」待ち望んだオーディションでは、ほんの数秒で「もう、いい。お疲れ。」と無下に扱われた経験などが自分の尊厳をズタズタにしてきたからです。

挫折を重ねれば重ねるほど、負の経験値が蓄積されます。新たな何かをやろうとすると、可能性を無視して反射的に心の中でダメ出ししてしまうことが自分にもよくあるのですが、この映画は失敗を怖れず前に進むことが大切だと勇気づけてくれました。

ところで、City of stars は映画の字幕では「スターの街よ」となっています。これはロスアンゼルスに住むスターの卵たちを、気の遠くなるほど無数の星とかけ合わせているのだと思います。

人生を巻き戻した時のもう一つの可能性

ネタばれを含むので、「ラ・ラ・ランド」をまだ観ていない方はスルーしてください。もしくは後でGIF画像でもご紹介する感動のラスト・シーンでの、ライアン・ゴズリングの「まなざし」をあらかじめ知っておかれてもいいかもしれません。

エピローグは5年後、季節は冬。

夢追い人だったエマ・ストーンは成功して大女優となり、一児の母となるのですがパートナーは恋人だったライアン・ゴズリングではありませんでした。

彼もまた念願のジャズ・バーを開いていて、店は繁盛。ある夜、夫と共に出かけたエマ・ストーンは、流れている音楽に導かれるように、彼のジャズ・バーに入ります。自らデザインした店の看板に驚きを隠せません。

ピアニストとなったライアン・ゴズリングも客の中の彼女の存在に気づき、二人の出会いとなった曲を弾き始めるその時、はかなくも美しい5年の月日がまるで走馬燈のように、独特の映像美で語られるのです。ここで観客はただただ唖然とします。

なぜならストーリーが急展開、時間が巻き戻されるからです。いったん振り出しに戻って、もう一つの可能性があった別のストーリーに様変わりし、その筋書きが愛し合う二人が結ばれるというハッピーエンドだったため「なぜ最初からこうならなかったんだ!?」と歯がゆい気持ちで一杯になります。

愛し合っていても結ばれずに終わる恋愛映画は多いのですが、個人的には「カサブランカ」や「マジソン群の橋」が好みです。「シェルブールの雨傘」のオマージュした「ラ・ラ・ランド」も、そんな愛し合う者同士が結ばれるとは限らないテーマの「大人の恋」の物語です。

感涙のラストシーン「大人の恋」に想うこと

考えてみれば主人公の二人は出逢った頃からすれ違っていました。一つ歯車がかみ合わないだけでうまくいかないことはよくあるものですが、縁がなかっただけとも言えることです。仮に人生をリバースして二人が結ばれる運命だったとしても、その後幸せになれたかどうかは誰にもわかりません。

ラストシーンGIF画像

https://beigency.tumblr.com/post/156245115992/5-years-later
beigency.tumblr.com

ライアン・ゴズリングがピアノを弾き終わり、店を後にするエマ・ストーン。最後のこのシーン、それにしても巧いです。これこそいぶし銀の演技だと思うのですが、もしこのシーンに台詞を入れるとしたら、映画を観た皆さんは何と言わせたいですか。解釈の仕方は、年齢や人生経験や恋愛体験によって様々なのでしょう。

私はこうです。

「君はずっと僕の心の中にいる。幸せになれよ。」

私は成就しなかった「大人の恋」とは、相手の幸せをひたすら願うことと、後悔しないことに尽きると思います。いつか偶然どこかで出会ったら再燃して欲しいという期待などではなく、心の片隅で永遠に生き続ける幻想のまま、在りし日の想い出となったことに感謝する、そんな感覚です。

あの時◯◯していたら状況は違っていたかもしれない、という別の可能性。それはほんの紙一重とも言えるし、運命のせいにできることかもしれません。 それに愛し合った二人が結ばれるのことが正解とは一概に言えないのですから。

そんなこんなを考えていたら「今、かつて行きたかった場所にいるのか。」と問う自分がいました。「結果がどうであれ、悔いが残る人生にだけはするな」そんな風に「ラ・ラ・ランド」に一発ガツンとやられた感じです。エンディングのエマ・ストーンのハミングを聴きながらノスタルジーに浸っていると、涙が頬を伝っているのを感じました。

ところで、映画「ヘルプ~心がつなぐストーリー~ 」でも演技が光るエマ・ストーンが、若き日のジョディ・フォスターに似ていると思うのは私だけでしょうか。

最後までお読み下さりありがとうございました。

ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラック

ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ,ジャスティン・ハーウィッツ feat.エマ・ストーン,ジャスティン・ポール,ジャスティン・ハーウィッツ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2017/02/17
  • メディア: CD
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