【経験談】五十肩になって考えたこと・痛いときに私がしている安上がりな方法

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追記あり:五十肩の痛み発症から約5ヶ月後の経過報告(2019年3月)

「最近ちょっとダウン気味なの・・・」海外の友人への近況報告メールでわからなかったのが、四十肩・五十肩の英語訳でした。

調べてみると四十肩・五十肩は、”frozen shoulder" で直訳すると「凍った肩」ということになります。

五十肩に悩まされて1ヶ月半くらい経ちます。それはまさに肩が凍てついたようにこわばって、まるで中に鉛でも入ってるかのような違和感と鈍痛を与えるのです。

日本人だけなのかと調べると、同じように五十肩に悩まされている人は世界中で多数いるようでした。

五十肩のこと・両肩患った私のケース

[五十肩の治し方・very well health]医師監修の医療情報サイト(米)より引用(https://www.verywellhealth.com/unfreezing-frozen-shoulder-1123845)

この記事によると、五十肩は40〜60歳の年齢の女性に多く、全人口の2~5%が患っていて、150年以上も前に五十肩についての記述が医学書にあったそうです。

これほど多くの人を悩ませてきたにもかかわらず、五十肩の発生原因と治療法がいまだによくわかってないと言います。

五十肩は糖尿病患者や肩の外科手術をした人に発症の可能性が高く、治癒までの平均日数は12〜18ヶ月間、完全回復までに最大3年かかるのだとか。他の肩の痛みと誤診されることもあるため、痛みがひどい場合は医療機関を受診することが大切とありました。

急性期から回復期までそれぞれ段階があり、最初は安静、症状が安定すると肩を動かすことが必要になります。

私の場合、肩の違和感からはじまって、強い痛みから鈍痛に変わったのですが、この記事を書いている段階で約1ヶ月半になります。まだ急性期の段階ですが、最初の頃よりは痛みがマシになった気がします。

急性期を過ぎたら、肩を積極的に動かすストレッチや適度な運動が、治癒を促進するために推奨されています。

なぜ自分が五十肩であることに気づいたのかというと、実は5年ほど前(あのときは四十肩でした・笑)反対側で経験したからです。

その時は左肩で腕が上がらないだけでさほど痛みはなく、半年くらいで治りました。そして今度は、利き腕の右肩が五十肩になってしまいました。

ここが大変でつらい「少し当たっただけで激痛」

五十肩になると腕が上に上がらず、肩がうまく回らなくなるのですが、そのため生活面に様々な不自由さがでてきます。

家事全般がうまくできず、寝る姿勢にはひと苦労、バッグやモノを持つ時には腕の置き場に困ります。

服の着替えに時間がかかるし、シャンプーやドライヤーもまともにできません。寒い季節は、コートの脱ぎ着にうんざりしそうです。

40代より50代で発症する方が重いのか、利き腕のせいなのかは不明ですが、今回は前回よりはるかに症状がキツいです。とくに何が辛いかと言えば、患部に少しあたっただけでも「ぎゃあ~!」と座り込むほどの、激痛が肩から腕に走ること。

家族に「そんなに?」(大げさな)と不思議がられるのですが、この痛さは五十肩をやったことのある人しかわからないのかもしれません。例えるなら全身に電気ショックをかけられたような強烈な痛さなのです。(経験は実際にありませんが・笑)

先日もハイキングへ行って、道場の石ころに軽くつまずいただけで、その衝撃が肩にひびいて激痛・・・。悲鳴とともにうずくまる始末。はっきり言ってくじいた足より、肩の方が超痛かったのです。それに和式トイレでは萎えました。(涙)アウトドアはしばらく控えます。

家でも外でも肩だけでなく体が何かにあたったり、何かにつまづいたりすることが怖くなってしまいました。ひどいときには何かの拍子に「ハッ」と驚いただけでも、その振動が肩に響いて激痛が走ります。

ただし痛みは一過性で少し我慢するとそのうち治ります。激痛であればあるほど翌日に影響したりしますが。

カイロプラティックで五十肩は治ったか?

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前回の四十肩は半年ほどで特に何もぜずに自然に治りました。今回も長期戦を覚悟していたのですが、痛がる私の有り様を見るに見かねて、家人がおすすめするカイロプラティックに私を連れていきました。

カイロの先生曰く「肩の関節が外れているだけなので正常な位置に戻す」との施術をしてもらうと、その直後は経験したことのないほど血流が良くなり、体がポカポカして楽になったことに感動しました。

先生によると痛みのある部分をかばおうとして、反対側や背中の筋肉まで酷使するために、悪循環で凝りがさらにひどくなるとのことでした。特に肩を開くようなパソコンのマウス使いが要注意で、脇を大きく開くような動作が肩の関節に悪いので、なるべく脇をしめた状態で手を使うと良いそうです。

「体ってこんなに軽いものなの?」悩まされ続けてきた背中や肩の凝りも解消され、「今回で治るからもう来なくていい。」とまで言い渡され、その日は人生が開けたように感じたほどです。

ところが喜びもつかの間、翌日には「十年早いわ!」?とばかりに前の状態に戻ってしまい、ひどく落胆しました。

結果として腕はかなり上がるようになったものの、五十肩の症状そのものは改善されませんでした。

腰痛や肩こりなど一般的な関節痛ならゴッドハンドで治せても、さすがに五十肩までは完治というわけに行かなかったようです。

「これはすぐ治りますよ。」視診後、先生にこう言われるとプラシーボ効果で本当に治ってしまう人が多いのかもしれません。

ですがひねくれもののせいか自分の場合は治りませんでした。五十肩はただの関節痛などではなく、体の老化現象と肩の炎症のせいだからではと思います。

そのカイロプラティック医院は、口コミだけで患者さんがわんさか集まるところなのですが五十肩まで治せませんでした。家人は何回も通うことを勧めますが、高速で片道2時間かけてまで行くような気力はもうありません。

「痛みがずっと続くわけでない」は五十肩の安心材料

痛み具合に個人差がある四十肩・五十肩ですが、症状がひどい場合は夜間痛で眠れない人もいるそうです。さすがに日常生活に支障をきたす場合は受診が必要になります。注射や手術をしたり、ペインクリニックに通院する人もいます。

そんな中で五十肩のグッドニュースがあるとしたら・・・。

それは「いつかそのうち治る」ということです。母や知人の話を聞くと「いつの間にか治ってた」と皆が口を揃えて言います。そして再発もないことです。

実際、整体やリハビリに行っても治らなず途中で通院を中断する人が多いのは、四十肩・五十肩は日にち薬であり、早くて半年、長ければ完治まで3年はかかることもあるのかもしれません。

私の前回の場合は、半年くらい経ったころいつの間にか治っていました。そのうちありがたみなど忘れて、運動もろくにせず腕や肩を酷使していました。カイロの先生が言うには「肩を限界まで使っていたから。」今回五十肩は、日頃から肩や腕、肩甲骨周りのストレッチをするなど、予防は大切だと痛切しました。「ごめんね、右肩。」

肩が痛くなった時私がすることは安上がりの〇〇

ネット上では、関節痛・五十肩に効く○○と歌う市販薬もあります。驚いたのが「胃腸薬のガスター10が五十肩に効く!?」という情報でした。

http://chrome-extension://oemmndcbldboiebfnladdacbdfmadadm/https://www.ntt-east.co.jp/smc/caller/seminar/seminar_171.pdf

chrome-extension://oemmndcbldboiebfnladdacbdfmadadm/http://www.heisei-ph.com/pdf/H20.02.22.pdf

胃腸薬を飲んだことのない人にはハードルが高いかもしれませんが、私は胃腸科でH2ブロッカーのこの薬を処方されたことがあります。その時はガスター20という10より倍量を一日3回、もちろん他の整腸剤と一緒にですがそれを2週間くらい続けたのです。以来、調子の悪い時は市販薬のガスター10を服用していたので試すのも悪くないと思っています。ですが、真偽は不明なのでおすすめはできません。

【第1類医薬品】ガスター10<錠> 12錠 ※セルフメディケーション税制対象商品

【第1類医薬品】ガスター10<錠> 12錠 ※セルフメディケーション税制対象商品

ご参考までに、最近ではガスター10と同じ成分のH2ブロッカー胃腸薬のジェネリックも発売されています。

受診はもちろん、薬も試す価値があるかもしれませんが、個人的に痛みに効果があると実感しているのは・・・。

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それは「お水」です。痛くなってきたら、お水をたくさん飲むと痛みが少しづつ引くのです。その分トイレが近くなりますが、お薬だと思ってせっせと飲んでいます。

体内の水分が十分だと血液やリンパの流れをよくするからかもしれません。実際、頭痛がする時なども、水分を多めにとるとよくなることが多いです。だまされたと思って一度お試し下さい。こんな安上がりで害のない薬はありませんから。

ホントに? 自分で「痛み止め」を製造できる

最新の研究で、長引く「痛み」は、脳で克服できることがわかったそうです。ためしてガッテンで紹介されていたのがこちら。

www9.nhk.or.jp

五十肩だけでなく、世には関節痛などの慢性痛に悩む人がゴマンといます。

病院で診察を受けても薬を毎日飲んでも一向に痛みが改善しない・・・。

そんなやっかいな痛みに対して今「脳」に直接働きかけることで改善に導く方法が大きな成果をあげています。

痛みを感じる脳のメカニズムは大変複雑ですが、重要な役割を果たしていると考えられるのが「側坐核」という部分です。即坐核は、痛みの信号が脳に伝達された後、痛みを和らげる物質を放出する仕組みに関係しています。

最近の研究によれば、慢性痛の大きな原因として、「側坐核の活動が低下して、痛みを抑える能力が下がっている」可能性が挙げられているそうです。

つまり活動が低下しているその部分を元気にするには、「達成感」を積み重ねることだというのです。

今多くの医療現場で指導されているのは、自分が趣味や特技や自分の好きなことを行うことで、日常の小さな達成感を積み重ねることができます。

「痛みがあってもこれだけできた!」「楽しめた!」と感じることは側坐核を元気にして、痛みを抑えてくれるのだとか。

そう言えば好きなことに没頭したり、仕事したり何かに夢中になっていると「痛み」を忘れていることが多いです。

逆に「痛いから。」と何もしないでじっとしていると、どんどん痛みが増すことに気づきました。

実際五十肩を患うと、以前は簡単に出来ていた日常の生活ができなくなって情けなくなったり、何事にもやる気が無くなりがちです。

そんな中、無理のない範囲で趣味や好きなことをすることで痛みを忘れられるならいいことづくめですね。

私も症状がつらいときは「休めのサイン」だと捉えて、仕事をセーブ、家事そっちのけで好きなドラマを夢中で観たりしていました。そんな時間は不思議なことに、痛みを忘れます。

五十肩”Frozen shoulder ”の解凍はベストパートナーと

"How to unfreez frozen shoulder" (凍りついた肩を解凍する方法)という英文記事のタイトルにユーモアを感じますが、私もできることなら肩の中の鉛を溶かしたいです・・・。

ふと、五十肩と上手く付き合うためのベストパートナーのことを思い出しました。

なんのことはない、ベストパートナーとはもう一方の正常に動く肩と腕のことです。

「彼」は頼もしいスーパーヒーロー、どんな動きでもできるので、痛がる「私」の服の脱ぎ着や家事を率先して手伝ってくれます。

日常生活の不便さはほとんど「彼」がカバーしてくれますし、鈍痛がある時は「彼」に優しくさすってもらうと少し落ち着いたりします。

それに「彼」は普通に肩が上げたり下げたりできることが、こんなにミラクルなことだと教えてくれます。当分はそんな「彼」に甘えることになりそう・・・。

最後に

オバさんくさいし、更年期とも重なって「一体いつまで続くのか」と気落ちしがちな五十肩ですが、この際素直に老いを受け入れ、上手に付き合うことも長丁場に必要なのかもしれません。

今更ながら体のごく普通の機能に感謝するばかりです。骨折でもしたと思って、今はひたすら自分の中の自然治癒力を信じようと思いっています。

何の気休めにもならない記事かと思いますが、同じ症状に悩む皆様の早いご回復を心よりお祈りします。最後までお読みくださり有難うございました。

追記:2019年3月(発症から約5ヶ月後)

思い起こせばこの記事を書いたのは、まさに五十肩の急性期、一日中肩がじんじん痛む一番辛いときでした。

何かに少しあたっただけで、肩への電気ショックのような激痛からは解放されたのが、2ヶ月経った頃。この頃から安定期に入ったようで、痛みがほとんどなくなりました。

ただし肩があがらない、背中にまわらないのは同じです。ですがこの頃になると、体もその程度の不自由さには適応するようになり、日常生活や服の脱ぎ着にも、以前のようなストレスを感じることなくできるようになっていました、

寝る時の体制も自由が効くようになっていて、急性期には必要不可欠だったクッションを使うことなく、横になって眠ることができていました。

5ヶ月ほどたった今は、凍りついて?炎症を起こしていた肩は、まるで乾燥したように、軽くなった感じがしています。自然解凍しました。(笑)

上がらなかった腕も、少しづつ上がるほどになっています。背中に腕はまだ回りません。

実際、主婦の身では五十肩だからっと言って、家事は待ってくれません。仕方なくやっている家事・雑事がリハビリを兼ねていました。

なので五十肩の体操など特にやらなくても、掃除洗濯、炊事炊飯、仕事をしているうちに自然と治ってきた感じです。

今思えば、カイロプラクティックの施術は的外れだったと思いますし、どのみち整形外科に行ったとしても、回復にはこれくらい時間がかかったと思われます。五十肩の特効薬は日にち薬と言えそうです。

五十肩を患って学んだこと

身に降りかかる災難はすべて何らかの意味があると言いますが、今回私が五十肩から学んだことは、生きていく上で基本の生活習慣、「水」をこまめに飲むということでした。

こんな大切なことを、五十肩になるまで気づかなかったとは・・・。

考えてみれば、熱中症対策に水を意識して飲む以外、普段それほど水分をとることをしていなかったのです。先述したように、水分をたくさんとることで五十肩の痛みは少しでも軽減されたのです。

今五十肩の痛みはなくなりましたが、肩こり、目の疲れなどは常にあります。そんな時は思い出したように水分を大目にとるようになりました。

そんな意味で人生のこの時期で、このことに気づかせてくれた五十肩には感謝しています。

この記事を読んでいる方は、おそらく一番つらい時期の急性期の方だと思います。個人差があるかもしれませんが、痛みの強い時期は今だけで、そのうち私のように2ヶ月もすればラクになれると信じています。

つらい時期は大掃除などを五十肩のせいにして、家族にお願いできるという特権がありました。ですが今は「もう治ったんでしょ?」的にスルーされるので少々、残念です。(笑)

おそらく腕が上がって、背中側にまわる完全回復も、そう遠くない気がします。

五十肩の痛みの強い時期は、この長い人生において「休め」のサインだと捉え、ゆっくり静養するのも一つの手かもしれません。 皆様の早いご回復を心からお祈りします。どうぞお大事に・・・。

最後までお読み下さりありがとうございました。

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