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↑厚生労働省と全国マスク工業会からのマスクについての啓発ポスター
新型肺炎コロナウイルスの感染拡大で、世間を騒がせている「マスク不足」問題。それに拍車をかけるように、民放テレビのワイドショー番組やSNSのデマが、私達の不安をあおる日々が続いています。
感染予防のために、一体何をどうすればいいのか分からなくなりますが、これこそ知りたかった情報!と腑に落ちた記事があったのでシェアします。
- 新型コロナウイルスの予防にマスクの効果はほとんど無い
- 一番危ないのは自分の手だった!!
- マスクは必要な人に使ってもらうことが最重要
- 花粉症対策のマスクは手作り品で代用できる
- 感染症拡大に最重要な予防方法とは
一番気になるのは、花粉症でもなく、健康な人にとって「そもそもマスク着用は効果があるのか?」という点です。
女性誌FRaUの編集者花房麗子さんの記事はこんな感じです。
新型コロナウイルスの予防にマスクの効果はほとんど無い
記事の中で感染症の専門医の先生が、ズバリ述べていました。
- 「新型コロナウイルスに感染していない人にはマスクがいらない」
すなわち、
- 「新型コロナウイルスの予防にマスクの効果はない」
感染症の疑いがなく、咳などの症状がない人にはマスクが必要ないというものです。
その理由はウイルスとマスクのフィルターの大きさに関係があります。
新型コロナウイルス対策にマスクの着用の効果があるケース
マスクの着用が効果があるのは、この2つのパターンです。
感染症の疑いや咳症状や鼻水が出る人にとっては周囲にうつさない、迷惑をかけないですむ
自分の手で直接、口を触らないようになる(手から口へがウイルスの感染経路になるため)
もちろん花粉症の人にとっては、花粉をブロックするマスク着用は効果があります。
花粉症の人にはマスクは有用、新型コロナウイルスには効果なし
花粉症対策にはマスクは有用です。 なぜなら花粉の大きさは20~30ミクロンと、粒子が大きいからとのこと。 この意味で、ガーゼ等の手作りマスクも代用できそうです。
その一方、
新型コロナウイルスは花粉の200分の1程度。
そのためマスクのフィルターをくぐり抜け、完全に防御することはできないのだとか。
記事ではマスクのフィルターとウイルスの大きさについて、身近なものの画像でとても分かりやすく解説されています。
他にも空気感染や、密室の危険性と換気の効果についても詳しく書かれてます。新型肺炎コロナウイルスを「正しく恐れる」ためにも、一読をおすすめしたい記事です。
文系女編集者がわかるまで感染症医に聞いた「マスクが新型コロナ予防にならない」理由(花房 麗子) | FRaU
一番危ないのは自分の手だった!!
もう一点、見落としがちなことが解説されていました。よく「手洗いしましょう」と言われますが、そもそもその理由についてはご存知でしょうか。
新型コロナウイルス予防にあまり意味がないマスクより、気をつけたい点はこちらです。
「自分の手に要注意!」。
つまり風邪やインフルエンザなどのウイルスが侵入する経路は
「接触感染」です。
そのほとんどは「手から⇒口、鼻、目」
記事の内容を一部抜粋させて頂きます。
つまりウイルスを含む飛沫が「何か」(つり革や手すり等)に付着して、さらにそれを触った人の手にくっつく。そして、ウイルスがくっついた手で目や口、鼻まわりを触ったことで、ウイルスが顔まわりに移動し、それを体内に吸い込んでしまって増殖していくのです(=接触感染)。
接触感染とはこういうことだったのですね。だから手洗いが重要だというわけです。
「人間は、5分に1回ぐらいは無意識に顔に手をもっていくものなんです。目をかいたり鼻を触ったり口に手をやったり。だから、ウイルスが人間の身体に侵入する経路として一番危ないのは「手」、なんです」(岸田医師)
手を介してウイルスに感染するとは知っていたようで、見落としがちな点でした。
手で顔を触らないよう気を付けているつもりでも、無意識に触れてしまいますし、手洗いにも限界があります。
それでは健康な人が気をつけるべきポイントは何なのでしょうか。
「マスクだけに頼らない」感染予防のためにできること
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>亀田総合病院の林 淑朗先生の発案でKing's College Londonの渋谷健司教授とグラフィックデザイナーのトクマタカシさんの新型コロナウィルス感染症予防の啓発ポスターを引用させて頂きました
利き手でない方の手を使うようにする
「こんなことならもう知ってる。」と思われるかもしれませんが、私が着目したのは上の画像、下の方にあるこの部分です。
Use your non-dominant hand
「利き手であちこちさわらない」
無意識に顔に触れてしまうのは、ほとんどが利き手なのだとか。そう言われてみれば、右利きの自分自身も、左手で顔を触ることはあまりありません。
つまり、顔に触れやすい利き手をクリーンな状態に保てば良く、気になる場所では利き手は使わないようにするということです。
中国の動画でエレベーターのボタンを、爪楊枝で押すのを観たことがありますが、気になる場合は、利き手でない方の手で押せばいいのですね。
このように例えば交通機関や公共施設で、不特定多数が触れるつり革やドアノブ、タッチパネルなどは、利き手でない方の手で触るようにすると、リスクが軽減されるというものです。
咳エチケットや手洗いはよく聞くものの、この点は見落としていたので、ハッとしました。
マスクは必要な人に使ってもらうことが最重要
私の住む街で周りを見渡すとマスクをしていない人、している人との割合は半々くらいのような気がします。ちなみに我が家でもマスクの在庫が残り少なくなってきました。
花粉症の家族優先にするため自分は使用していません。なくなれば家族にはガーゼでマスクを手作りするつもりです。
今回紹介した記事でも、「健康で症状のない人までマスクを買い求めたら、国内でマスクの不足が続き、花粉症や本当に必要な人の手に入りにくくなる。」と憂慮されています。
と言ってもコロナウイルスは、「人にうつさない」ことにも気をつけたい感染症です。
満員電車や接客など、環境によってはマスク着用の方が周囲に安心感を与えるためのエチケットとして、使う方が良い時もあります。使い捨てマスクでなくても、そんな時は手作りマスクで代用できます。
使い捨てマスクを洗って再利用
市販の使い捨てマスクは石鹸や洗剤などで洗うことで、再利用できるとテレビ番組で医師が言っていました。洗剤に含まれる界面活性剤が表面についたウイルスを洗い流すのだそうです。洗濯機でもOKとのことでしたが、当面我が家でも手洗いして再利用するつもりでいます。
花粉症対策のマスクは手作り品で代用できる
顔半分を覆うようなできるだけ大きいサイズが良いとのことです。 マスクの作り方は色々ありようですが、こちらに大きめサイズのマスクの作り方が載っています。
感染症拡大に最重要な予防方法とは
今、新型肺炎コロナウイルス予防用に購入する人が多いため、マスク不足が深刻な状況となっています。
根本的な感染症拡大の効果的な予防方法としては、
風邪や感染症の疑いがある人たちにマスクを使ってもらうことが何より重要です
という風に厚労省も「マスクについてのお願い」を公表しています。(全然知らなかった・・・)
SNS上ではデマ絡みの間違った情報が錯綜しており、世界的にもそんな情報汚染の連鎖が広がっていて、どこの国でもマスク不足が問題となっているのを耳にします。
そんな今だからこそ、健康で症状のない人ほどマスクの使い方や必要性をよく理解し、マスクだけに頼らないこと、手に入らないからと言ってやみくもに不安がらないことが大切と考えさせられました。
転売するのは言語道断、売っているからと言って買い占めるのも自重し、花粉症の人や医療従事者、症状がある人など本当に必要な人に、マスクが十分いきわたることを願うばかりです。
マスク不足に一抹の不安を感じ、情報を探していた一市民として記事を書きました。皆様のご健康と、この病気が一日も早く収束することを祈ります。
最後までお読みくださりありがとうございました。