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2016年熊本地震で被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。今はただ、これ以上の被害の拡大しないことを祈るばかりです。
地震などの自然災害が発生して、避難生活を余儀なくされたときなどに知っておくと役にたつ、新聞紙の活用法を調べました。
何の備えもない非常時、新聞紙さえあればこんなことができます。
また昔からの知恵がいっぱいの、生活での実用的な古新聞の使い方も、合わせてご紹介します。
新聞紙の保温効果・非常時に役立つ
新聞紙には保温効果があることがよく知られています。
身体を温めることができたり、鍋ややかん、ペットボトルをくるんでおくと、温かさがキープできます。
阪神淡路大震災で被災した私の夫は、当時配給された冷え切ったおにぎりやお弁当にトラウマがあり、今はどんなものでも、熱すぎるほど温めて食べる癖があります。
被災者の方にはできるだけあたたかい食べ物が配給されることを願うばかりです。
温かい食品は、ラップやビニール袋の上からなど新聞紙にくるんでおくと時間がたっても少しは保温できます。
寒いときの新聞紙を使った保温方法
●上着として新聞紙を羽織る。
着るものが足りず寒いとき、数枚重ねてテープなどでとめる
●靴下と重ねて履く
足元が寒いとき一枚靴下を履き、その上から新聞紙を重ねてさらに靴下を重ねて履く
●ポリ袋と組み合わせる
大きいポリ袋に新聞紙をくしゃくしゃに丸めて入れ、その中に足や手を入れる。袋の口を閉じるとさらに暖かい。
●腹巻を作る
新聞紙を半分に折り、腹巻としておなかにぐるっと巻く。上からラップを巻く。
●掛け布団やじゅうたんにする
新聞紙には断熱効果があるので掛けたり、マットとして敷いたりすることで保温できます。
さらに、発砲スチロールや段ボールなどの上に新聞紙を敷き、簡易ベッドにすると、床からの冷えを防ぐことができます
参考: 東京防災
災害時の簡易トイレの作り方
ご存知でしたか。新聞紙には防臭効果があります。
私も生ごみを捨てるときには、新聞紙にくるんで、捨てるようにしています。においだけでなく、よけいな水分を吸い取ってくれるので、ごみ袋内の清潔を保てます。
家庭でのおむつや汚物を捨てるときに役にたちます。
実生活でとても重要な排泄の処理については、知っておきたいものです。
断水時に新聞紙は、簡易トイレとして使用することができます。その際、汚物を新聞紙に包んで捨てると悪臭防止になります。
新聞紙で簡易トイレを作る
便座にポリ袋をかぶせて、その中に新聞紙を敷いて簡易トイレが作れます。その際、新聞紙を細かくちぎって敷くと吸水性がよくなります。
便器の便座が使えない時の新聞紙簡易トイレと使い方
ポリ袋の底に一度くしゃくしゃにした新聞紙を広げて入れ、それを簡易トイレとして使用。
使用後には、重曹を振りかけておきましょう。
※新聞紙は吸収をよくするため、くしゃくしゃにするがポイント!
小の場合
大きなサイズのペットボトルを上から三分の一のところでカットして、上部を逆さまに差し込んで、じょうろのようにします。その上からビニール袋をかぶせて用を足します。
その後ペットボトルシャワーで、上のじょうろの汚れた部分を流すと、次の人も清潔に使えます。
キャップに画鋲で9箇所ほど穴をあけます。手洗いや簡易シャワーにも使えるアイデアです。
大の場合
新聞紙の箱を折って用を足し、その後包んでポリ袋に入れて処分。
注意:使用後の大と小は別々にまとめて処分します。一緒にすると悪臭が強くなります。
参考:坂本廣子著
その他の災害時の新聞紙の使い方
骨折時の添え木として使ったり、火種として使います。
何もない場では、子供たちの気晴らしに折り紙遊びに重宝します。
災害時には新聞紙は、紙食器としても使えます。
新聞紙を紙食器としての使う箱の作り方はこちらに。
見直したい「新聞は活用度大のアイテム」
購読数が減るなど、デジタル化の憂き目にあっている新聞ですが、新聞各社でストックしてある新聞紙は、災害時に真っ先に避難所に送られる、貴重な救援物資だと先程も書きました。
海外ならまだしも、地震多発国の日本では読むだけでなく、読み終わったあとの新聞紙の、存在価値を見直す必要があるような気がします。
日常生活での18の新聞紙活用術
災害などの非常時に役に立つ以外にも、日本のリサイクルとエコの原点でもある、古新聞の活用方法について調べてみました。
①季節ごとの衣類を収納するとき、棚やケースの底に新聞紙を敷くと虫よけにもなり、湿気も吸収する。インク汚れが気になるなら新聞紙の上にきれいな紙を敷く。
②キャンプや登山などの時、背中やお腹に巻くと防寒用に役立つため、新聞紙を持参する人は多い。レジャーシートにしたり、急に寒くなったときや雨にあったときの必需品。
③食器戸棚・冷蔵庫・本棚など、ぞうきんがけを頻繁にしない上の部分に、新聞紙を敷いて置くと掃除がラクに。
④畳の下に新聞紙を敷いて湿気を取る。さらに新聞の上に虫よけ用の殺虫剤をまいておくと気持ちよく畳の生活が過ごせる。
⑤湿らせて軽くしぼり、ちぎって床に落として、ほうきで掃くとするとほこりが舞わない。
⑥結露及び、断熱材として活用できる。窓ガラスの水滴を利用して、新聞紙をペタリと貼る。
⑦使用済みのおむつを、新聞に包んで入れると、インクのにおいに消臭効果がある。病院などで活用しているところもある。
⑧濡れた靴や傘の下に敷くと、室内でも早く乾く。
⑨履いたブーツや長靴の中に、新聞紙を丸めて入れておくと、吸湿・防臭対策になる
⑩下駄箱の棚に、新聞紙を敷くとニオイと湿気がとれる。
⑪洗濯物を部屋干しするときに、新聞紙を下に敷くと、水分を吸ってくれるので床の湿気が軽減される。
⑫新聞紙のインクで窓ガラスを拭くと、その油分でコーティングされたようになり、きれいに仕上がる。
⑬新聞紙は引っ越しの時など緩衝材としても使える。百均でもわれモノ用に常備。
⑭ハムスターのお布団に。シュレッダーで切りかごに入れる。
⑮おふろに入った後のお湯に、新聞紙を広げて浴槽に浮かべると、新聞紙が、お湯のよごれを全部吸い取る。
⑯子供の遊びに。カブト、帽子、チャンバラごっこなど。
⑰車内のニオイ対策に新聞紙を広げて車内に数枚置き、一晩放置するとニオイが取れる。
⑱古本のニオイとりに。タバコのにおいや、独特のにおいがついている場合、新聞紙が役立つ。1ページおきくらいに、新聞紙を切って挟んで、本全体も包むと本のニオイがましになる。
最後に神戸在住の私が思うこと
最近では、若い世代は新聞を購読しなくなっていると聞きます。そのせいもあり、新聞紙の活用アイデアは私のDIY案の中でずっとお蔵入りしていました。
けれど今回の災害をきっかけに、新聞は読む媒体として以外に、震災など非常時やサバイバル状況で、様々な活用方法があることを、これを読んだ方の頭の片隅にでもおいてもらえればと思い、今回書くことにしました。
ご参考までに、新聞紙は災害時の避難所に真っ先に、各新聞社から送られる救援物資とのことです。
私の住む神戸は21年前、未曾有の被害を受けました。(私は結婚後こちらに移り住んだので幸い震災を経験していません。)
その後は行政と内外の手厚い支援によって奇跡的なほど復興を遂げ、今では震災を忘れてしまうほど、神戸や周辺の街並みは不自然なくらい、美しく整った緑と花にあふれる洗練された街になっています。
神戸の人々は今を一生懸命生きています。たとえば自宅が全壊・半壊し、今でもマイホームの二重のローンを抱えているのは、私の義父母だけではありません。
「震災さえなければ~だったのに。」という、失ったものへの恨みつらみを胸に秘めていても、誰も口にはだしません。
「命があっただけでもよかった。」と最悪な状況の中で皆、励ましあったと聞きます。あるがままの事実を受け入れ、今後どうやって生きていくかだけに専念して、人生を取り戻したました。
強くたくましい神戸の人々から、学ぶことはいくらでもありそうです。
地震国の日本では、あちこちで被害が相次いでいます。
祈ったり、無力でありながらも自分にできることは何か考えるだけでなく、日本列島の住人として、予期せぬ自然災害に備えての、防災・減災意識を、日頃から高めて行くことが大切だと思います。
最後までお読み下さりありがとうございました。
新聞紙の実用性を実感しているので、私は日常生活のそこかしこで活用しています。便利な使い方の具体例はこちらです。