新聞紙で作る紙の箱・アウトドアではサンドイッチボックスかわりに
読み終わった新聞は、私が子供のころは日常的に登場しました。
焼き芋売りのおじさんは新聞紙でアツアツの石焼き芋を包んで渡してくれたものです。
市場に行くと八百屋さんは泥付き野菜を新聞紙にくるんで袋に入れていたような覚えがあります。
祖母はラップに包んだ手作りの巻き寿司を新聞紙に包んで持ってきてくれました。チャンバラごっこに、お習字ときのシートとして、爪切りや散髪にと、新聞紙を使うシーンがたくさんあったように思います。
今でも例えば田舎から野菜や果物が送らてくるときは、新聞紙が使われているのではないでしょうか。
新聞紙が昔からよく利用されていたのは、モノが少なかった時代だったせいがあるのかもしれませんが、新聞紙の活用方法にはそれなりの効用があったからで、暮らしの知恵がつまっています。
災害時などにも役立つ古新聞を活用することは日本のエコ&リサイクルの原点でもあります。
新聞購読をしていないなど、新聞と無縁の方は、そもそもこのページを見ないかもしれません。
ご紹介する箱は新聞紙でなくても、A1サイズの紙などでも作れます。
「新聞紙のダサさ」が受け付けない方は、英字新聞やきれいめの紙で作るのはいかがでしょうか。
今回は主に、台所まわりで使える新聞紙を活用したアイデアと、そのほかの新聞紙の実用的で、便利な使い方を公開します。
きれいな新聞紙のカラー広告を日頃から集めてます。
【保存版】新聞紙で作る紙の箱の折り方
こちらが新聞紙で作る四角い紙の箱です。
折る手間は少々かかりますが、時間のあるとき作ってストックしておくと、使いたいときにすぐ使えます。
新聞紙で作るこのタイプは、テレビなどでもごみ箱の作り方として紹介されたようです。
調べてみると、私のいつもの折っている方法と少し違うので、今回保存版として作り方を公開することにしました。
折り方はいたって簡単シンプル、お子さんでもOKかと思います。
私はかなり以前からこの方法で折っていて、どこで知ったのか自己流だったか定かではありません。
使用するもの:古新聞
用意するのは新聞見開き1ページを二つ折りにしたもの
(開いたらA1サイズになる)
しっかり作りたいときは2枚、3枚重ねで折る
折り方の手順
*16が紙のケース
紙の箱の完成!
説明しやすいように1枚仕立てで作りましたが、このままでは薄いため、新聞紙を2枚以上重ねて作ると、よりしっかりした箱が作れます。
新聞紙で作る四角い紙の箱としての使い方
この新聞紙で作った箱は、様々な用途に使えることをご紹介します。
【使い捨てのお弁当箱として】
何も備えがない時やアウトドア用に、ラップやホイルで包んだおにぎり、サンドイッチを入れる弁当箱かわりにできます。
この記事の一番最初の画像はサンドイッチボックスです。
サンドイッチは油分があるのでホイルを中に敷きます。
使用後は折りたたんで捨てるだけです。
プラスティック容器のごみを減らせて環境にも優しいです。持ち帰って洗う手間も省けます。
重要ポイント:非常時の際に、これにラップやポリ袋をセットすると簡易のお皿や器として使えます。
*おにぎりなど重さのあるものを入れる場合は、新聞紙を2、3枚重ねで上の紙箱を作る必要があります。一枚仕立てでは強度が足りません。
*紙箱の上にラップやアルミホイルを敷くとより衛生的です。
*持ち運ぶ時は、大判のバンダナなどに包みます。
尚、新聞紙があれば、万が一の災害などの非常時に役に立つことはこちらの記事に書いています。
【スナック菓子やパンのBOXに】
アウトドアなどに、使い捨てボックスとしていかがでしょうか。
紙皿より安上がりです。新聞紙で作った持ち手をつけるとバスケット風になります。
【ケーキやパンの焼き型として】
新聞紙を3枚以上重ねて折ったこの紙箱に、アルミホイルをひくと、オーブンでパンやケーキも焼く型の代用品にもなります。使い捨てなので洗う手間が省けます。
【生ゴミ入れの箱として】
野菜や果物の皮をむいて新聞紙の紙の箱に捨てます。
生ごみの水分を吸ってくれます。また新聞のインクには消臭・防臭効果があるそうです。
生ごみは水分が多いので、新聞紙2枚重ねで作ることをおすすめします。捨てるときはポリ袋に入れて口を結んでポイ。
【冷蔵庫内の仕切りとして】
私は冷蔵庫の野菜室の上段で、紙の仕切りとして使っています。
ポリ袋に入れたレモン、トマト、きのこなどの小さめの野菜やカットしたハンパ野菜を、見やすく仕切ることで上手に収納できます。
汚れたらこまめに交換。新聞紙には冷蔵庫内の気になるにおいをとる効果もあるそうです。それだけでなく、適度に乾燥も防ぎつつ湿気を吸うので、野菜の保存によいかと思います。
冷蔵庫のポケットの仕切りにも使っています。ドレッシング、チューブ類、ソースの液だれを受けてくれて、汚れたら取り換えるだけです。お掃除がラクになりますよ。
新聞紙のインクが庫内につくのが気になるので、ラップを敷いてから箱をセットします。
新聞紙で作る平たいケースとしての使い方
上記の新聞紙の箱の折り方手順12でできるこの袋。
この状態で、生ごみや野菜くず入れにも使えます。ごみをポイポイ入れたあとは、口を閉じてダストボックスにポン。
紙の箱にするよりもこちらの方が大きいので、たくさんゴミを入れられます。
ただし豆のさやなど乾いたごみでないと、紙が破れやすいので、水分の多いごみは2枚以上重ねでて折ります。焼き芋を入れるのにもいいサイズです。
箱になる前の手順16の正方形のケース。
ここでは四角い新聞紙の箱と区別するために、ここでは新聞紙のケースと呼びますが、こちらも色々な使い方に応用できます。
【ジャガイモ・玉ねぎの保存ケースに】
ジャガイモなどを、この平たい新聞紙ケースに入れて、冷暗所に置いていますが、中身が見えるので取り出しやすいのです。
全体を新聞紙一枚にくるんでしまうと、中身がわからないので、あえてこの方法にしました。
新聞紙でくるむとジャガイモ・にんじん・サツマイモなど泥つき野菜が長持ちするそうです。
新しいものを購入したらその都度、取り換えますが重さがあるので、2枚以上重ねて作ることをおすすめします。
またサイズ的に玉ねぎなら中サイズが2,3こ入るだけなので、まとめてストックするときは、複数必要になります。
生活感丸出しついでに、引き出し収納アイデアもご紹介します。
【引き出し収納の仕切りに】
食器棚の浅い引き出しには、平たい新聞紙のケースをリサイクル品の収納として使っています。
缶のプルトップは母が車いすの慈善団体のために集めていて、ほかはペットボトルキャップやベルマークなどです。
この平たい新聞紙ケースはよく口が開いて出し入れしやすく、ごちゃごちゃしがちな細かいものに収納に便利です。
【ペーパーナプキン収納に】
ペーパーナプキンのサイズにもほどよいサイズです。中身が少し見えて出し入れしやすいです。
【オイルポットの下に敷いてマットがわりに】
この場合ケースではなく、敷物として、サラダ油やオイルポットの下に、マットとして敷きます。汚れたらすぐ取り換えるだけ。
その他のキッチンでの新聞紙大活用術
✔空いた牛乳パックに新聞紙をちぎって入れて、廃油処理に。
✔調理した鍋ややかんが冷めないように包む。
✔保温調理鍋代わりに:「おでんの鍋」ごと新聞紙を重ねてくるみ、さらにバスタオルでくるんでおくと余熱で調理できる。土鍋ならさらに保温効果がアップ。
✔揚げ物をする時、新聞紙を折って重ねて、その上にキッチンペーパーを敷いて揚げ物をおくと油分を吸い取ってくれる。
✔アウトドアでぬらした新聞をサツマイモに巻き、アルミホイルに包んで火の中に入れると美味しい焼き芋ができる。
✔大根や泥付き野菜を新聞紙にくるんおくと長持ちする。
✔バナナは置いておくと皮に黒い斑点がでるもの。新聞紙で包むと変色が防げて長持ちする。
✔冷蔵庫のニオイも気になるときに。冷蔵庫や野菜室の下に新聞紙を敷いておくと、適度に湿気や臭いを吸ってくれる。汚れたら取り替えを。
✔生ごみを捨てるとき新聞紙にくるんで捨てると、水気を吸い取るので清潔を保てる。ゴミ収集の日に袋からの液漏れが防げる。
✔ゴミ袋の内側に新聞紙を入れることで、生ごみのにおいを減らすのでゴミ置き場のカラス被害を予防できる。
最後に
いかがでしたか?目からウロコの活用法はありましたか。こんなにも新聞紙は役に立つ「紙」だったのです。
新聞紙を使うDIYは、生活感がでて「ベタ&ダサ」なのかもしれません。私も本音をいえば、人に見られるのはちょっとカッコわるいように感じます。
とはいえ、古新聞があまりにも実用的で使える素材なので、背に腹は代えられませんでした。
災害時にも大活躍する古新聞は「日本のリサイクルの原点」なのだからと言い聞かせて、今回このアイデアをシェアしようと思いました。
見た目のためにいっそ、かっこいい英字新聞で作って写真をとろうかとも思ったのですが、このアイデアを米instaructableに投稿するなら、日本の新聞の方が、英語圏の人にとっては、かえって新鮮かもしれないと気を取り直しました。投稿後は、多くの方にシェアしてもらえました。
日本人なら折り紙の鶴が誰でも折れるように、新聞紙の四角い箱だけでも折れるようにしておくと、災害時やいざという時にも何かと重宝すると思います。
記事が皆様の何かのご参考になれば幸いです。
最後までお読み下さりありがとうございました。
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紙の箱と紙のケースはキッチン以外でもいろいろ活躍。
オリジナルの収納アイデアはこちら。