いちごが旬の季節なので、先日チョークアートでシンプルに描いてみました。
チョークアートは、街のカフェの看板などでよく見かけませんか?
メニューの文字と一緒に、美味しそうなフードやドリンクの絵が描かれた黒板、といえばわかりやすいかと思います。
カラフルで立体感のあるイラストが特徴のアートです。
いちご by soboku
少し前のダイソーで売られていた、水色のミニ黒板に、いちごを一粒。例えばいちごやパンだけなど、イラスト1個くらいなら、本の手引き通りにするだけで簡単に描けます。
初心者でも意外と簡単に描けるチョークアート
チョークアートはむずかしいものではなく、意外と誰にでも気軽に描けて楽しいです。
立体的に描くコツなどは、チョークアートの本の手引きを見ればわかります。白のオイルパステル使いがカギになります。
いちごなどのフルーツ、ケーキ、パン、コーヒーカップなど、簡単な単品のイラストなら、初心者でも描けると思います。
チョークアートとは
チョークアートとは欧米諸国の飲食店の看板として見られる黒板に、鮮やかなイラストやレタリングが描くアートです。
チョークアートの技法で描かれたイラストは、指で触れても、雨にぬれても落ちることはありません。
黒の背景に描く、鮮やかで強いコントラスト表現、少ない画材で描くことの出来る手軽さ、制作時間の短さといった魅力、また、大人から子どもまで、老若男女が楽しむことのできるアートです
ちなみに色彩学を勉強したことはあっても、私に絵ごころなど一切ありません。
ただ、色にはこだわっていて、カラフルで立体感のあるものをテーマにアクセサリーにしろ、趣味のDIYも色が持つ表現力とニュアンスを大切にしています。
本当は時間さえあれば、チョークアートもやってみたいです。
カプチーノ by soboku
クリームたっぷりのカプチーノを、本の手引き通りに描きました。
カプチーノの英字レタリングとシナモンスティックは思いつき。
これも確か、ダイソーの200円の黒板だったと思います。
お店の看板にチョークアート
以前、地元でアクセサリー教室をやっていたときの立て看板も、下手ながら自分で「エイっ」と描きました。自分で描けば安上がりです。
アクセサリー教室のスタンド看板
初の大作でしたが?半日くらいで仕上げました。
ネックレスは、チョークアート手引書に載っていた、ブルーベリーの丸い粒をお手本にして描きました。
教室が3階だったので、階段のイラスト他も入れました。
看板の上の方はアクセサリー教室の案内などです。
「不機嫌猫・グランピーキャット」をチョークアート風に、3分くらいでラベルに書きました。
ここまでは素人作品でした。
さてアートのような本場のチョークアート看板はこちらです。
さすが!美しく完璧に描かれたチョークアートのフードメニューは本物のように見えるほど。
「美味しそう」食欲をそそる、こんな看板なら引き寄せられるように、のカフェレストランに入店しそうです。
こちらはスタバの店員さんが、一生懸命描かれた力作でしょうか。
チョークアートで描かれたフラペチーノとティラミスに、ついつい見入ってしまいますね。
プロ作品でなくても、チョークアートの手書きの看板は、完璧でなくてもいいと思います。
上のスタバの看板のように、少々素人っぽくても、その部分はあまり目立つものではなく、かえってその方が、手描きのあたたかさやインパクトが伝わり、訴求力があります。
チョークアートはなぜ立体的に見えるのか
チョークアートで立体感をつけるための、一番のポイントは「シャドウ」を入れて、立体感をつけることです。明るい部分と影になる部分を意識して色を重ねていきます。
たとえば丸いものを描くときはこのように描いていきます。
球の立体感の出し方
球を「明部」と「シャドウ」に分けたらとりあえず「シャドウ」を一様に塗ります。
ボリュームを感じさせるには「明部」。
視点を光源と重ねて明部を見ると、トーンは中心から同心円上に広がるグラデーションとして観察されます。
こんな風に読むと、難しそうに思うかもしれません。 こちらは絵画の基礎になります。明るい部分と影をつけることで立体的に見える、という仕組みのご説明でした。
チョークアートでいうなら、白のオイルパステルでシャドウをつけることを指します。まず下地に白を塗り、上から色を塗り重ねていきながら、グラデーションをつけることで、描いたイラストがとびだしてくるように立体感がつくのです。
意外に簡単に描けるチョークアート・必要な材料
本格的な絵画は基礎がいりますが、チョークアートの良さは、私のように絵心がなくても、気軽にまた、少ない材料で描けることが魅力だと思います。
あまり深く考えずに、とりあえず試してみることをおすすめします。
黒い下地にカラフルなイラストを描くと、コントラストがでてハッキリするので、見た目にとてもインパクトがあり、少々「下手っぴ」でもそれなりに見えるものです。(最初の私の作品がそうです)
筆や絵の具を使わず、クレヨンに似た、オイルパステルを指で色を混ぜながら描きます。
もちろん、はじめて描くには手引書がいるかと思います。
何冊かチョークアート本を持っていますが、おすすめはこの2冊。
この2冊のレベルはかなり高くて、わかりやすく解説されています。
ここだけの話、さきほどのアクセサリー教室の看板は、我が子が使っていたクレヨンで描きました。
本来は、チョークアート専用のオイルパステルが必要なのですが、代用できました。(-_-;)
別途購入したのは、手引書と、シャドウをつけるのに白がたくさんいるので白のオイルパステルと、縁取り用の黒の色鉛筆と、絵の表面を固定する定着スプレーだけ買い足しました。
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その後は本来のチョークアート専用オイルパステルを購入しました。
白をたくさん使うので白2本入りは嬉しいです。
黒板やボードは、シモジマなどの店舗什器専門店や画材店、ネットでも販売されています。
はじめは私のように、100均などのミニ黒板とクレヨンで練習してみて、本格的にやるなら専用の材料を揃えてみてもいいかと思います。
誰でも簡単に始められますし、描くのは楽しいです。
カラフルでお店の目を引いて、イメージアップにもなります。飲食店、ショップなどにチョークアートはいかがでしょうか。
手描きの温もりは見る人の心に伝わります。
今、黒板に通常の白チョークで描くチョークボーイさんが、流行っていますが、チョークアートとはカラフルな色使いと、素材が白チョークという点で、路線が違いますので念のため。
路上に描かれた驚きの3Dアート(チョークアート)
チョークアートの初歩をご紹介をしましたが、次はそんなチョークアートの進化バージョンです。
海外では有名なので、ご存じの方も多いかもしれません。
3Dアートやトリックアートと呼ばれる、路上に描かれた3Dアートです。これらはチョークアートを応用して描かれたものです。
30 Amazing 3D Street Art - Hative
地下に巨大な穴や部屋があったり、人や乗り物が浮き出ているように見えますが、実際は平面の路上に描かれたストリートアートなのです。
それにしてもユニークで迫力がありますね。実物を見てみたいものです。
だまし絵のような、特殊なトリックを使って描かれたチョークアートで、立体的に見えることから3D路上アートと呼ばれます。
カナダやオランダなどではこの分野の有名なアーティストがいます。
一体どうなってるんだろうと思いますね。
トリックアートの仕組み
見えている物は、すべて「光」です。最初に光は眼で受け取られ、そこから、神経を通って、脳の後ろ(後頭葉)に伝えられます。
脳には、形を認識する場所、色を認識する場所、明るさを
認識する場所など、それぞれ役割が分担されてます。
後頭葉が受け取った光は、それぞれの担当場所に送られて統合されて像を認識します。
「見る」ということは脳なのです。
脳は、目に映ったものから、必要な光だけを抽出して
モノを見ています。
この「抽出」の過程で、ちょっと間違えてしまうことがあります。
それが錯視・幻視と呼ばれているものです。
トリックアートの目の錯覚が凄い!仕組みや描き方は?面白い画像も | スカッとブレイン
3Dアート・描き方の仕組み
なぜこんな風に見えるのかが気になりませんか。
その仕組を説明する動画はこちらです。
絵の中に三次元の空間があるように感じさせる遠近法
歌川広重 (1797-1858) 「東海道五十三次の内 箱根」
3Dアートも遠近法の一種ですが、たしか学校の美術の授業で習いましたね。
遠近法とは、絵や図を描く時に対象の奥行きを表現するために使われる手法のことです。
近くの物は大きく描き、遠くの物は小さく描くというのも遠近法の一つです。
平面に立体(空間)を表現しようとしても、紙は平面であるため折り紙でもしない限り画面は平面のままである。
そこで、様々な錯視効果を使って絵の中に三次元の空間があるように感じさせる。この手法が遠近法である。
99 Excellent Examples Of Forced Perspective Photography | InstantShift
「一輪の赤いバラがスカートに」遠近法を用いたトリック写真です。
手前に大きい対象を持ってきて、バックを小さめにすると空間に奥行きがでるのでこのように見えます。
余談:3Dを意識したミュージックPV
さて、好きな洋楽のPVの中でも、遠近法をすごく意識してると思うのが、2011年活動休止に入ることを宣言したブラック・アイド・ピーズ。曲だけでなく、彼らのPVはどれを見ても完成度が高くてお気に入りです。
画面の奥に広がりを感じさせる演出が、盛りだくさんな、ノリノリのPVがこちら。遠近法の極みの三次元空間が見れます。
ブラック・アイド・ピーズ Don't lie
はっきり言って、詩にあまり深い意味はないのですが、ジャマイカあたりのビーチで、若い男女が出会って恋して踊って・・・という開放的な軽薄さが何か楽しいのです。
余談ですが、ブラック・アイド・ピーズは昨年、再結成の活動を始めていて、新曲もかなりイイ感じです。ただしファーギー抜きのようです。
最後に
いかがでしたか。
見えている物は、すべて「光」です。最初に光は眼で受け取られ、神経を通って脳に伝えられます
「見る」ということは脳がやっているというわけです。
たとえトリックによる錯覚に過ぎなくても、見ることが楽しくなりさえすればいいのだと思います。
人が編み出した表現力とテクニックが、どれだけ偉大かということを思い知らされます。
それに加えて、絵でも写真PVでも、色の持つ表現力の豊かさは、見る人の心を揺さぶります。
色彩の魅力については、今後もこのブログで書いていきたいと思っています。
最後までお読み下さりありがとうございました。