韓流ドラマ傑作・『未生ミセン』が面白い!これはサラリーマン哀歌だ

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韓流では数年来のピカイチおすすめドラマ

 

先日、口の悪いティーンエージャーの我が子に「なんでオバはんってどこの家でも韓流ドラマをみてるん?」と聞かれてとクスッときましたが、ドラマ好きのその「オバはん」は、韓流も夜のリラックスタイムに一日最低一本、観て楽しんでいます。はっきり言って韓流ドラマは俳優陣の演技が上手で脚本も演出といいい、ドラマの質が高いです。

 

同世代の女性はドラマ好きな人が多いかもしれませんが、韓流は国内ドラマより、よっぽど見応えがあるような気がします。

かれこれ10年は見続けてきた韓流ドラマですが、受け付けなくなったのが「記憶喪失&財閥系復讐劇」と「お気楽系ホームドラマ」。

 

が、韓流ドラマはそれだけではないのです!

当たり外れがあるものの、個人的な好みはヒューマン・ドラマや、洗練された恋愛モノ。感性に訴えかけてきたり、心の琴線に触れるような詩的なドラマがあるので韓流ウォッチングはやめられません。

 

毎年コレはすごい、と思える韓流ドラマがありますが、中でも数年来でピカイチのドラマがあるのでブログに書くことにしました。

言葉を越えて共感できるこの「未生(ミセン)」を見れば、もう「韓流ドラマ=冬のソナタとヨンさまだろ」などと小バカにできないはずです。

 

社会派韓流ドラマの傑作『未生ミセン』

 

海外ドラマと韓流ドラマは、この脚本家の脳みそって一体どうなっているのだろうと内容の秀逸さに唸ることがよくあるのですが、原作を書いたのはWEB漫画家ユン・テホ氏です。

 

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未生 | Tumblr

幼い頃から棋士を目指していたため、大学にも行かずに26歳になったチャン・グレ(イム・シワン)。

大手総合商社にインターンとして入社、囲碁以外にとりえも経験も学歴もない不器用なグレが、情の深い上司のもとで、試練を乗り越えながら成長していく主人公をとりまくストーリー。

主人公を演じたのは、アイドルグループZE:Aのメンバー、イム・シワン君ですが、演技力も抜群で、国内ドラマにありがちな素人の若手タレントのようなことはありません。

 

商社マン孤軍奮闘記に絶賛の声

 

「自分1人が何かしても会社は変わらない。

それでもこの仕事が今の自分なんだ。」

非正規雇用で働く彼だけでなく、正社員の間にもある不条理、嫉妬や裏切り、子育てとの両立や、出世欲に満ちた熾烈な会社という組織で日々、一生懸命働くサラリーマンの孤軍奮闘記といえるドラマです。

 

BSジャパンでの放映されたこの「未生(ミセン)」は韓国では高視聴率を記録、2014年度のドラマ賞を総なめにし、「ミセン・シンドローム」と呼ばれる社会現象を巻き起こしたとのことでした。

 

かなり反響があったため、国内ではHey! Say! JUMP主演のフジテレビ系ドラマ『HOPE~期待ゼロの新入社員』でリメイク、来年の放送が決まったそうです。

 

主人子の課がトイレに一番近い場所であることの意味、上司の叱責がフロア中に轟く時の同僚たちの視線や、有能な女性新入社員への男性の嫉妬、こめつきバッタのように重役にへつらう社員たちのシーンをみると、一般企業で働いた経験がある身としては切ない気持ちにさせられました。

 

二ヶ国語くらい当たり前のように操る有能な商社マンの姿に驚いたり、派閥や社内政治、袖の下など韓国も日本も、会社という組織で働くサラリーマン社会の現実は同じなんだと知りました。

ドラマ全体の演出と俳優陣の膝を打つほどの名演も感動的でした。

 

最後に:ダンナさんにありがとうと言いたくなるドラマ

 

「(男は)外に出れば7人の敵がいる」と言いますが、このドラマを観たら、奥様方はサラリーマンのダンナさまのことを「給与運び人」とか「ATM」などと侮るのをやめるはずです。

つかみようのない会社勤めの不条理の現実を知れば、家族のために必死の思いで毎日闘ってくれていることに感謝せざるを得ないでしょう。もちろん男性だけでなく、ワーキングマザーにも言えることです。

 

この「未生(ミセン)」は企業戦士やサラリーマンだけでなく、働く全ての人を応援したくなるストーリーです。

観る人の心を揺さぶり、しんみりと感動、「ああ、明日も頑張ろう。」と思えるドラマのご紹介でした。

 各映像配信サービスでもみれます。DVDとコミックはこちらです。

最後までお読み下さりありがとうございました。

 

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